アクアマリン・さんご
(沈着・勇敢・聡明)
★アクアマリン
鉱物:天然ベリル
モース硬度:7²/₁~8
屈折率:1.57~1.60
アクアマリンの加熱
アクアマリンは明るい透明感のある青色が人気の宝石
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実は
暗い照明下ではさらに高い輝きを見せ、昔から「夜の宝石の女王」よ呼ばれ
夜会服のためのジュエリーとして珍重されています。
一部の産地では、かなりの濃度のアクアマリンが産出され、
「サンタマリア・アフリカーナ」のコマーシャルネームで呼ばれています
※産出した時、ほとんどのアクアマリンの色には緑色味あるいは褐色味が含まれているために、これらの余分な色味を取り除くために加熱が行われ、澄んだ海水青色にされるのが普通です。
透き通った美しい水色の宝石
ラテン語で「海の水」という意味
水(アクア) 海(マリナ)から名付けられました
透き通った淡いブルーは、微量の鉄元素の混入によるものです
{鉄の代わりにクロムが含まれていると⇒エメラルドになります}
★さんご
天然さんご
色調:赤色・ピン色・白色・黒色
硬度:約3¹/₂
主な産地:南西太平洋海域・地中海・日本近海
宝石として珍重されるさんごは貴重さんごとして分類され、南の海に浮かぶ白いさんご礁とは全く別種のものです。
貴重さんごは、イソギンチャクやクラゲに似たコーラル・ポリプによって作られます。
さんごは色によって評価が異なりますが、最も珍重されるのはオックス・ブラッド
(*オックス・ブラッド⇒日本では血赤と称される、均一な赤色のさんご)
!この色にみせかける人口着色も多く、注意が必要です!
ヨーロッパでは、エンジェル・スキン(天使の肌)と呼ばれるピンク色も好まれるようです
日本でも古来から使われており、それぞれの色に独特な呼び名が付けられています
中間的な色合いに対して⇒「ぼけ」の用語が使われ
淡いピンク色は⇒「本ぼけ」と呼ばれてます。
さんごには、俗に「むし孔」と言われる小さな孔がしばしば見られます。
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これは、さんごに特有の自然のものであまり気にする必要はありません。
挨などが入ると汚れる為、最近では樹脂状の物質やさんごの小片で充填されることが多くなりました。
※汚れが入りやすく、汗や酸などにも注意が必要です)
さんごは鉱物ではなく、生物起源の宝石
● 刺胞動物であるさんごポリープという生物は、たくさん集合して生活する場所をつくるために石灰質を分泌します。
これが枝状に成長したものを「さんご」と呼んでいます。
(宝石になるさんごは「貴重さんご」といって白い色の造礁さんごとは別のものです)
3月の誕生石は、海水のような美しい水色で癒しや安らぎを与えてくれます!
この時期はお別れ・旅立ちの季節ですね。
「聡明」「沈着」「勇敢」というアクアマリンは、新しい生活へのスタートとしてふさわしい誕生石ですね。
ジュエリーコーディネーター かすみ草みち
GemiMindのホームページ:gemmind.jp