真珠そのものの美しさ、又、「身に付けること」でより輝く、真珠の魅力をご紹介します
上手に身に付けることは、「より美しく」「より自分らしく」を表現する方法のひとつと言われます。
真珠科学研究所発行
著者:松本みさ氏
「真珠の装いとマナー」より
パールジュエリーを着ける理由
「視覚的」「精神的」な影響
「視覚的」
珠形という真珠独持の形式が与える「きちんとした」「整った」というイメージ
(最近では真円だけではなく淡水やバロックといった変形の真珠も人気のようです)
※「白い」という色味が「無垢である」「清純な」など特別な印象を与えるみたいです。
他にも多くの色味が存在しますが、代表的にはやはり白色系を想像しますね
「精神的」
歴史的な背景とそれに裏付けされた「気分」があると考えられるそうです。
歴史的に多くのフォーマルなシーンで着けられた真珠を見たり、家族やまわりの女性がそういったシーンで着けていた。という記憶から、フォーマルなシーンやきちんとした印象に見られたい時に真珠を装いたいと思うのではないかと本には記されてます。
★★パールジュエリーは「悲しみの席」でも着用できる数少ない装飾品のひとつです
(あらゆるシーンで使えるオールマイティな装飾品でもありますね)
着物が伝統文化の日本では、西洋のマナーと和装のマナーが折衷され、独持の文化マナーが生み出されてきました。
基本を知る。特にマナーを知ることは大切なことみたいですね😊
真珠の基本アイテムはネックレス
真珠独持のアイテムである蓮のネックレスが基本になります
南洋真珠に代表される大粒の真珠などが注目される機会が多くなり、長さやデザインも豊富でネックレスのイメージも様々になってきました。
基本的な長さ
・「チョーカー」:約40㎝
(choke<首を絞める>)が語源と言われ、首元に沿う長さをいいます
・「マチネ」:約60㎝
ヨーロッパの午後の観劇に用いられる代表的な長さだったことから、舞台などの昼間の
公演の意である「マチネ」と呼ばれているそうです
・「オペラ」:約80㎝
ヨーロッパの夜の観劇で用いられる代表的な長さだったことから、代表的な舞台の名称である「オペラ」と呼ばれているそうです。
・「ロープ」:約120㎝
(長い)というイメージから「ロープ」と名付けられました
※チョーカーの約40㎝を基準として、その1.5倍・2倍・3倍と長くなります
呼び名も他のジュエリーとは違って、固有の名称で呼ばれます。
着装する人の体形によって、同じ長さのネックレスを着けても長さは違って見えます
やせ型の人に比べ、ふっくらタイプの方は、少し短くなります。
体の厚み、首の太さ、長さなども影響してきます
⇩
基本となるネックレスの長さは、首の付け根のくぼみから1㎝~2㎝くらい下にトップがくる長さを目安にすると良いと思います
(真珠の珠を足したり、取ったりして長さの調節が可能なので、自分に合う長さや使いやすい長さを持っておくことが素敵に見せるためにも必要ですね)
大きさと色
真珠ネックレスの珠の大きさ
※真珠の珠は立体なので、表示されているミリ数と実際の見え方に差があります。
真珠ネックレスの珠の大きさを選ぶ時のポイント
「全身鏡でバランスを見る」ことが大切です
顔まわりや上半身だけが見える鏡に映った印象と全身鏡で見たバランスではかなり違います
★5mm以下の真珠のネックレス
華 奢で繊細な印象があり、地金のチェーンと同じようにさりげなく着けたり、ペンダントトップをあしらったりすることができます
★6mm~7mmくらいまで
一般的に使いやすい大きさ。TPOも選ばず、どんなスタイルにも合います
(冠婚葬祭用に1本持っておきたい大きさですね)
★8mm以上
華やかさと存在感があります。
真珠独持の輝きや色の印象も、よりはっきりしてきます
身長の高い人や・ふくよかな人は、8mmくらいが、基本の大きさになると思います
真珠の色
実体色と干渉色によって実現します
・冠婚葬祭にオールマイティに使われる色はホワイト系ですが、不祝儀の席などでは、グレー、ブラック系を着用する人が多くなってきてます。
色・・例
ホワイト・ゴールド・グレー・ブルー・ピーコックカラー・グリーン・ブラウン
レッド・ブラック等
真珠ネックレスの種類
「蓮のネックレス」
・グラデュエーションネックレス
ネックレスの中央が一番大きく、対照的にクラスプに向かって徐々に小さくなっていくタイプで首をより細く見せる効果があります
・マルチカラーネックレス
ファッション性が高く、存在感があるネックレス
黒やグレーの濃いものを合わせると、はっきりして個性的な印象になります
やわらかい色合いを組み合わせると優しい雰囲気でコーディネートしやすくなります
・ステーションネックレス
珠と珠の間をチェーンでつないだネックレス
ロングネックレスなどでは、ステーションタイプにすることで、重さを軽減することができます。
デザイン性が高くなり、カジュアルな装いにも適しています。
「真珠のペンダント」
チェーンの種類によって表情が変わります。
チェーンの代わりに真珠ネックレスをコーディネート⇒fフォーマルな印象
チェーンのデザインや長さを変えてトレンド感を出すこともできます
短いものは、よりきちんとした印象に
長めのものは、カジュアルな印象やファッション性が高いイメージになります
真珠ネックレスの装いのマナー
胸元を飾るネックレスやペンダントにも様々なデザインがあります。
TPOを考えて装うことが大切です
※珠を連ねたネックレスの場合、ユニフォームと言われるほぼ同じ大きさを連ねたものが、フォーマルな度合いが高いとされています
⇩
特に悲しみの席においては、ユニフォームタイプに限定されています
厳密に・・・
クラスプ近くの真珠の方が0.5mmくらい小さめで、わずかにグラデュエーションに組まれていることが多いのですが、その誤差まではユニフォームと言われているそうです。
持っておくべき基本的アイテムですね
次回
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日本真珠振興会 ジュニアアドバイザー かすみ草 みち
株式会社GemMindのホームページ:gemmind.jp