感染性胃腸炎（食中毒）は、細菌やウィルスなどが原因で、下痢や嘔吐、腹痛などの症状を引き起こす病気の総称です。
ビオフェルミン製薬株式会社発行冊子より
原因は？・・・多種多様
（食中毒の原因となる最近やウイルス）
細菌⇒カンピロバクター・腸管出血性大腸菌・サルモネラ菌
ウイルス⇒ノロウイルス・ロタウイルス・腸管アデノウイルス
寄生虫⇒クドア・アニサキス
植物性自然毒⇒毒キノコ・ジャガイモ
夏場に増える感染性胃腸炎⇒⇒⇒細菌性（腸管出血性大腸菌です）
冬場に増える感染性胃腸炎⇒⇒⇒ウイルス性（ノロウイルスです）
★細菌やウイルスの種類によって、症状や潜伏期間なども異なります。
適切に処理するためにも特徴を正しく理解しましょう
細菌
カンピロバクター
（原因となる主な食品）
加熱調理が不十分な肉類、特に鶏肉
（症状）
発熱・倦怠感・頭痛・吐き気・腹痛・下痢・血便など
（潜伏期間）
２～５日程度。長くなる場合もあります
（特徴）
感染から発症するまでの期間が長いため、原因となる食品が何だったか分からないケースも多い。ほとんどの場合が１週間ほどで改善するが、合併症として感染１～３週間後に、手足の麻痺や呼吸困難などを起こすギラン・バレー症候群を発症する場合があります。
腸管出血性大腸菌（O157など）
（原因となる主な食品）
加熱調理が不十分な肉類の他、野菜などが原因になることもあります。
（症状）
水様性の下痢の他、激しい腹痛や血便など
（潜伏期間）
３～５日程度
（特徴）
毒性が強く、症状が悪化すると死に至るケースもあります。特に、小児や高齢者などでは、脳症や溶血性尿毒症症候群（貧血や腎臓障害など）といった重篤な合併症を引き起こします。
ウイルス
ノロウイルス
（原因となる主な食品）
加熱調理が不十分な牡蠣などの二枚貝。
ウイルスに感染した人が調理をして食品を汚染するケースもあります。原因が特定できない場合も多いようです。
（症状）
水様性の下痢、嘔吐、腹痛など
（潜伏期間）
12～48時間程度
（特徴）
体力のある人は軽症ですむことが多いですが、小児や高齢者は重症化すこともあります。人から人へ感染するため、人同士の接触が多い施設内や、便、嘔吐物の処理は注意が必要ですね。国内の感染性胃腸炎の原因別患者数として最も多いそうです。
ロタウィルス
（原因となる主な食品）
ウイルスに感染した調理人を介して食品が汚染されるケースが多いです。また、ノロウイルスと同じように人から人へ感染します。
（症状）
水様性の下痢（白っぽい便）、嘔吐、発熱など
（潜伏期間）
1～3日程度
（特徴）
通常は１週間程度で改善しますが、他のウイルス性胃腸炎に比べて下痢や嘔吐の症状が激しいことが多いため、脱水には特に注意が必要です。ほとんどの人が５歳までに一度はロタウィルスに感染すると考えられているそうです
感染性胃腸炎かな？と思ったら
１ 水分補給で脱水を予防しましょう！
下痢の時に忘れていけないのが水分補給です。便と一緒に水分も排出されています。体内の水分が低下して脱水状態になることもあります。しっかりと水分を摂って、下痢による脱水を防ぎましょう！
２ 下痢は止めずに病原体を体の外へ！
下痢や嘔吐は、細菌やウイルスを体の外へ出そうとして起こる防御反応です。そのため、なるべく下痢止めは使わずに、安静にして回復するのを待ちましょう。腸の善玉菌を増やして腸内のバランスを整える整腸剤を使うのもいいですね。
善玉菌と悪玉菌のバランスがいい！
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それが「理想の腸内環境」です！！
善玉菌⇒人にいい影響を与える
悪玉菌⇒悪い影響を与える
ストレスや食事、加齢などでも変化するため、日頃から乳酸菌を積極的に摂り、善玉菌の多い腸内環境に整えておくことも大切ですね。
＊乳酸菌が、細菌の侵入・増殖を防いでくれます＊
腸内環境が乱れて腸の抵抗力が落ちると、病原性細菌の侵入。増殖を抑えられなくなってしまいます。
乳酸菌は腸を健康にして、腸管出血性大腸による感染性胃腸炎（食中毒）などを防ぐ働きもしていますよ
家庭内で出来る感染予防
（自分で出来る４つのポイント！）
１手洗い・うがいをこまめに！
感染予防の基本はていねいな手洗いです
２食品は十分に加熱しましょう！
細菌・ウイルスは熱に弱いです。例えば
O157 の場合、目安は食品の中心部分の温度が75℃で１分間以上。
ノロウイルスの場合、85℃で１分間以上の加熱が望まれます
３調理器具等を清潔に保つ
調理器具を介して二次感染する可能性があります
４汚物は衛生的に処理しましょう
感染者の嘔吐、便に直接触れずに処理しましょう
下痢や嘔吐がひどく、食べ物や飲み物が摂れない場合は、点滴をして脱水症を防ぐ必要があります。辛いときは我慢せずにお医者さんに相談しましょう
かすみ草 みち
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