SAS（サス）：睡眠時無呼吸症候群
「Sleep Apnea Syndromes」

株式会社メディカルケア冊子より

SASは、睡眠と呼吸が同時に出来ない病気です。
★一晩の睡眠中に10秒以上の呼吸停止（無呼吸）や呼吸の減少（低呼吸）がレム睡眠期だけではなくノンレム睡眠期にも一晩に30回以上、または１時間当たり5回以上の無呼吸事象がある場合をSASというそうです。

いびきをかく人は要注意！！・・・健康状態の危険信号

覚醒から睡眠に移行するにつれ抗重力筋活動が低下するために、舌根部が沈下することや扁桃肥大、気道周囲粘膜の脂肪、小下顎、加齢による呼吸筋活動低下、飲酒などに影響され「空気の通り道」が妨げられることによって閉寒性睡眠時無呼吸症候群：OSASを引き起こすそうです。

いびきをかく人の７割に閉寒性睡眠時無呼吸症候群が隠れているといわれ、無呼吸になる前段階の可能性が高く、大きないびきの間にシーンとなるエンスト型いびきが閉寒性睡眠時無呼吸症候群の典型といわれるそうです。

※ちゃんと寝ていたつもりでも・・・・
毎晩数百回出現する無呼吸⇒低酸素状態⇒生体防御反応としての数秒間の覚醒による呼吸の再開のために、正常な睡眠に移行することができません。
周囲から見ると寝たままの状態で、呼吸をしているような動作はあっても実際は呼吸ができていない時間もあります。
見た目は眠ったままでも、呼吸の再開時や呼吸苦による寝返りの時には覚醒していて「良質な睡眠は得られていない」状態なんですね。

症状が重くなると
（不整脈を起こしたり、心不全の原因になると言われてます。）
又、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を合併する可能性もあります。
中等症～重症に分類される方になると
⇩
寿命が短くなり
⇩
治療をしないと
⇩
７年～8年後には20％～30％の人が死亡すると報告されているそうです。
（死亡の原因の多くは、心筋梗塞や脳梗塞）

放置することで起こりうる合併証
高血圧・不整脈・糖尿病
「認知症」「脳卒中」「うつ病」「心不全」「居眠り運転」「勃起障害」「発育障害」

★こんな症状に心当たりはありませんか？★

起床時：熟睡感がない　口が渇いている　頭がスッキリしない　起床時に頭痛
昼間　：（睡眠時間を確保していても）
　　　　運手中に眠くなる　会話していて眠くなる　集中力が続かない
睡眠中：激しいいびきをかく　呼吸が止まる　何度も目が覚める　寝汗をかく　
　　　　トイレに起きる

～すいみんの話～
人は毎晩、ノンレム睡眠とレム睡眠をほぼ90分周期で繰り返してます。
睡眠の前半に深い眠りが多く、後半には浅くなります。
一般に加齢に伴って睡眠時間が短くなっていきます。
血圧と違って睡眠時間の正常値はなく、年齢や季節変動、又個人差もありますが、良質でない眠りを長時間とっても起床時の爽快感はなく日中の障害が発生します。
十分な眠りが心と身体の健康に不可欠であることは日々いわれていますよね。

良い睡眠を得るためには⇒「日中の眠気や夜間の睡眠があったり」・「大きないびきを指摘されたり」する方は、適切な検査と最適の治療を受けることが肝要だそうです。

SASの検査
●パルスオキシメーター（自宅検）
●携帯型睡眠検査（自宅検査が可能）
●SASの精密検査（入院検査）

SASの治療
●歯科装具（マウスピース）
　マウスピースによって、下顎を前に突き出して固定する
●日常生活の改善
　ダイエット・寝酒をやめる・禁煙・適度な運動・長時間の残業を止めて十分な睡眠時間を確保する・カラオケなどで呼吸筋を強化
●ポジションセラピー
　寝る姿勢の工夫・背中用枕など
●耳鼻科的手術など

睡眠時無呼吸症候群（SAS）の患者さんの多くはいびきをかかれます。
また、深い睡眠が得られないことから「昼間に眠気が強い・集中力が低下する・体がだるい・朝の目覚めげスッキリしない」といった症状があります。

※居眠り運転による事故はSASが無い方に比べて約７倍と言われているそうです！

SASに起因する脳・心臓疾患の予防・日中の眠気や夜間の改善のためにも、症状に心当たりがある方は早めの診断、治療をお勧めします。

十分な眠りが心と身体の健康にとても大切ですね

～かすみ草～　　心理カウンセラー　みち
HP: gemmind.jp