超高齢社会に突入し、誰もが介護する・介護される可能性のある時代になりました。と、同時に高齢者の虐待が身近なものとなりつつあります。

家族など介護や世話をする人による高齢者虐待の件数は、年間約1万7千件ほど起きていると言われています。

どんな行為が虐待なのか?

※高齢者虐待防止・養護支援法より

①身体的虐待
・たたく、つねる、なぐる、ける、やけどをおわせるなど
・ベッドにしばりつけたり、意図的に薬を過剰に与えるなど

②心理的虐待
・排せつなどの失敗に対して恥をかかせるなど
・子ども扱いする、怒鳴る、ののしる、悪口を言う、無視するなど

③介護等放棄
・空腹、脱水、低栄養状態のままにするなど
・おむつなどを放置する、劣悪な状態や住環境の中に放置するなど

④経済的虐待
・本人のお金を必要な額渡さない、使わせないなど
・本人の不動産、年金、預貯金などを本人の意思・利益に反して使用するなど

⑤性的虐待
・懲罰的に下半身を裸にして放置するなど
・キス・性器への接触、セックスを強要するなど

誰が虐待している?

家族など介護や世話をしている人による虐待のうち、約4割が息子さん、約2割がご主人と男性が半数以上を占めているそうです。これまで仕事中心で生活してきた男性が、慣れない家事や介護をするストレスなどから、虐待に発展してしまうケースが考えられるそうです。

*無自覚に虐待をしてしまうことも・・・
調査によると、介護や世話をしている人の半数以上が「虐待をしている自覚がない」という結果がでているそうです。
(誰もが虐待者になるおそれがあります)

自分では気づかずに不適切な対応になりやすい事例
□言うことを聞かないので、無視したり、逆にののしってしまう
□良いことと悪いことをわかってもらうために、たたくなどしてしつけをしている
□認知症により、ひとりで出かけると道に迷って帰れなくなるので部屋に閉じ込めている
□認知症や寝たきりで外聞が悪いので、外出させなかったり、訪ねてくる人がいても会わせなかったりしている
□年金通帳、預金通帳などを管理し、本人に無断で使っている
□人前でおむつを替えたり、しばらく裸のままにしておいたりすることがある

どうして虐待が起こるの?

高齢者の介護や世話をすることで心身共に疲れ、追いつめられてしまう人は少なくありません。もともと高齢者の方と仲が良かったにもかかわらず、適切な介護のしかたや認知症への対応がわからず、つい手をあげてしまったり、虐待していることを自覚できても歯止めがきかなかったりする場合があるそうです。

虐待の発生要因として
第1位:介護者の性格や人格(に基づく言動)
第2位:高齢者の認知症の症状
第3位:介護者の介護疲れ・介護ストレス
第4位:介護者と高齢者の人間関係
第5位:介護者の精神状態が安定していない

虐待は「虐待者が悪者だから」おこるのではありません

どうすれば虐待がなくなるの?

高齢者虐待を防ぐには、第三者が介入することで虐待がエスカレートするのを防せぐ方法や介護の負担を軽減する方法などがあります。
どんなひとでもいつかは高齢者になる以上、高齢者虐待は誰もが直面する可能性がある問題ですね。自分自身の問題として、高齢者虐待を未然に防ぎ、地域全体で支えあっていくことが大切だと思います。

(早期発見・報告で虐待を防ぎましょう)

虐待がエスカレートするのを防ぐ方法

※虐待に気づいた人は、地域包括支援センターや市町村の担当窓口に通報しましょう。
(通報の秘密は守られます)
生命や身体に重大な危険がある場合は、通報は義務とされています。
虐待を受けている高齢者本人が届け出ることもできます。

通報すると


家庭で虐待があった場合
市町村が立ち入り調査を行い、必要な場合は高齢者を保護します。また、相談支援や居宅サービスの提供など、養護者を支える取り組みがあります
施設などで虐待があった場合
市町村や県が法律による監督権限を使って、施設などの運営を改善させることにより、高齢者の虐待防止や保護を図っています。

介護の負担を軽減するために

心身ともに余裕をもって介護を続けるためには、サービスや制度を利用することも大切です。公的サービスなどを使って負担を減らすことは、高齢者本人が「迷惑な存在になっている」と家族に引け目を感じさせずにすむというメリットもあります。

ひとりで抱え込まないで、サービスや制度を利用しましょう!

主なサービス・制度

在宅サービス
・訪問介護(ホームヘルパー)・訪問看護・通所介護(デイサービス)・ショートサービス・福祉用具貸与

施設サービス
・特別養護老人ホーム・老人保健施設・療養病床など

※この他にも地域によってさまざまなサービスがあります。所在地の相談機関に問い合わせしてみましょう。

介護する人も介護される人も、心身ともに健やかに暮らしていけるように、地域全体で見守り、支援するネットワークが求められています。

                      カウンセラー かすみ草みち


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「寄り添う心を大切に」・・かすみ草みちとして活動をしています。
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